中国のチベット自治区で建設が進む世界最大規模のダムをめぐり、河川の下流に位置するインドなどから懸念の声があがっていることについて、中国外務省は「下流に影響を及ぼすことはない」と主張しました。
19日、中国の李強首相はチベット自治区・ニンティを訪問し、水力発電ダムの建設を開始すると表明しました。
中国国営の新華社通信によりますと、ダムはチベット自治区を流れるヤルツァンポ川に建設され、建設費は日本円であわせて25兆円あまりにのぼるということです。
ロイター通信によりますと、このダムは世界最大の規模で、河川の下流にあるインドやバングラデシュは「下流の住民の生活に影響を与える可能性がある」と懸念を示しています。
これについて中国外務省の報道官は、23日の記者会見で次のように主張しました。
中国外務省 郭嘉昆 報道官
「ヤルツァンポ川の水力発電プロジェクトは、流域全体の防災・減災に貢献し、下流地域に悪影響を及ぼすことはない」
そのうえで、「今後も河川の下流に位置する国との協力を強化する」とインドやバングラデシュと意思疎通を続ける考えを示しました。
ダムは2030年代に完成する見通しです。
注目の記事
蚊は“世界で最も危険な生き物の一つ” 涼しくなってこれからピークに 昼間に活発なのは「やぶ蚊」夜に活発なのは「いえ蚊」刺されやすい人の特徴は?就寝時の対策は?

「言い表せない感情のまま生き続けてきた地獄のような20年でした」【福岡3女性連続強盗殺人事件】23歳の娘を奪われた父親の言葉①

迫る自民党総裁選!5人の“公約”を徹底比較 物価高は?外国人政策は?党改革は? 次の総理にふさわしいのは誰だ【edge23】

子どもの命を守る「チャイルドシート」助手席に設置したら交通違反? → 適正に使用しない場合、事故死亡率に約4.7倍の差も【警察に確認してみると】

【都道府県順位】自転車ヘルメット着用率1位は愛媛70.3%、最下位は…着用しない理由は「かっこ悪い」が上位だった

1歳の誕生日はスイカ、2歳はご飯ケーキにろうそくを、9歳の時には…重い食物アレルギーで命の危険に瀕したパティシエ 店の名前は「あんしん」 【笑顔のケーキをあなたに 後編】
