子どもたちによる伝統農法の体験学習です。
宮崎県椎葉村では、地元の小学生が「焼き畑」に挑戦しました。

「焼き畑」の体験学習には、椎葉村の尾向小学校の児童20人と卒業生、それに、地域の人など合わせておよそ80人が参加しました。

焼き畑の体験学習ではまず、児童たちが山の神に祈りを捧げました。

「このヤボに火を入れ申す、ヘビ、ワクドウ(蛙)、虫けらども早々に立ち退きたまえ(復唱)」

このあと、6年生2人が斜面の枯れ木などに火をつけていきました。

焼き畑は、山の斜面を焼き払い、その灰を肥料にソバなどを栽培する伝統農法で、尾向小学校では、伝統文化教育の一環として毎年、体験学習を行っています。

(児童)
「これまでの6年生たちがこんなにも火の近くにいて危ない作業もたくさんこなしてきて自分たちもやってみてとても熱かったです」
「自然を生かした農法でソバを育てることが昔から伝わっている伝統行事で誇りに思います」

秋には、児童たちがこの斜面に実ったソバを収穫するということです。