戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に伝えるため、熊本県内で戦争遺跡の調査を行う市民団体が、熊本の戦争の記録を記したリーフレットや書籍を熊本市に贈りました。

市民団体が作成したリーフレットには、戦時中に当時の中国の国民党軍やアメリカ軍が、現在の天草市や芦北町、熊本市などに軍用機からまいたチラシ「伝単(でんたん)」について伝えています。

伝単には日本人が知らされていない情報や空襲の予告などが記されていて、「紙の爆弾」とも呼ばれていました。

くまもと戦争遺跡・文化遺産ネットワーク髙谷和夫代表「まずは事実を調べて、学んでもらい、それを基に平和を考えるのが大事ではないか」

熊本市はこのリーフレット1000部を市内の小中学校と特別支援学校、合わせて136校に配り、学校での教育などに使う予定です。