先頭バッターにツーベース 腰を気にする様子も

「必ず勝つ」と上がったマウンド。その初球。自己最速に並ぶ150キロをマーク。さらにこのバッターを追い込むと…

三振を奪った渾身のストレートは自己最速を更新する151キロ。高校最後の大会でさらなる進化を見せます。しかし3回、ヒットとバントで1アウト2塁のピンチを迎えると相手の3番打者にライト前へ運ばれ、先制を許します。続く4回。

先頭バッターに不運な当たりのツーベースを浴びた芹澤投手。マウンドで腰を気にする仕草を見せます。

(芹澤投手)
「完全に万全ではなかったけど、万全に持っていけるような調整はしたので、自分のなかで腰は気にしていなかった」

実は大会の前から腰を痛めていました。この回、ピンチを広げるとスクイズなどでさらに2点を失います。なおもピンチの場面。痛烈な当たりが外野を襲います。これをセンターの吉田選手がファインプレー!芹澤投手だけじゃない。チーム一丸で勝利を目指します。

しかし、終盤にも失点を重ねた高蔵寺高校。強豪・私立の壁は高くメジャーも注目する芹澤投手の夏は2回戦で幕を閉じました。

(芹澤投手)
「私立を選ばず公立に来て、レベルアップできたのも高蔵寺だったから。次の舞台 社会人(野球)では日本一を目指して頑張りたい」

卒業後は社会人野球に進む予定の芹澤投手。いずれはプロ、そして夢のメジャーへ。公立高校から一段ずつ階段をあがっていきます。