高知県の仁淀川で、21日午後から遊泳中に行方不明になっていた男性が、22日に発見されましたが、死亡が確認されました。
水難事故があったのは、高知県いの町を流れる仁淀川の「仁淀川橋」からおよそ500m上流の地点で、土佐警察署の調べによりますと、21日午後4時30分ごろ、「人が流された」と通報がありました。
流されたのは高知市に住む38歳の会社員の男性で、通報を受けた警察と消防が捜索しましたが発見できず、捜索は21日午後7時すぎに中断していました。そして、22日午前5時ごろから捜索が再開されていました。
その結果、22日午後1時30分ごろ、男性が流された場所とほとんど同じ所で、水中に沈んでいた男性を発見しました。男性はすぐに引き上げられましたが心肺停止の状態で、その後病院に搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。
発見された時、男性はライフジャケットや浮き輪を付けていなかったということで、警察が詳しい事故の状況や原因を調べています。
近くの住民によりますと、「川は先週の大雨の影響で増水し、水の流れは普段よりも速かった」ということです。
いの町観光協会によりますと、現場の仁淀川・波川公園近くの河川敷は遊泳が許可されていて、夏になると大勢の人が訪れますが、川岸から離れるほど深くなり、深さが5mほどある場所もあるということです。
いの町観光協会は、現場周辺で水に入る際は、大人であってもライフジャケットを着用するよう呼びかけています。