夏の高校野球宮崎大会は21日から準々決勝が始まり、サンマリンスタジアムで2試合が行われました。

まず、第1試合は第1シードの日南学園と8年ぶりに準々決勝に進出した宮崎南が対戦。

宮崎南は初回、ヒットで出塁した黒木が盗塁で2塁に進むと、3番・関谷のレフト前タイムリーヒットで先制します。

一方、日南学園は、直後の2回、押し出しですぐに同点に追いつくと、なおも満塁。1番・谷口がタイムリーヒットを放ち、逆転に成功します。

日南学園はこのあと打線が爆発。打者一巡の猛攻で一挙8点をあげ、宮崎南を突き放します。

宮崎南はその後、粘り強く食らいつきましたが、シード校の強さを見せた日南学園が14対4で7回コールド勝ちを収めました。

(日南学園 井野大地主将)
「自分たちのペースで試合を運べたのでそれがよかった。(次も)自分たちの野球をして必ず勝ちたい」

(宮崎南 落合遥希主将)
「悔しい(気持ちが)一番。だけど高校野球本当に楽しかったなといまなら思える」

続く第2試合は、第2シードの宮崎商業と延岡工業の戦い。

宮崎商業は、2回、2アウト1・2塁で8番・1年生の山口のタイムリーヒットで1点を先制。
さらに、9番・湯地の内野安打でさらに1点を追加します。

宮崎商業は、3回と5回にも追加点を挙げ、4対0とリードを広げます。

追いかける延岡工業は7回、押し出しで1点を返すと、なおも1アウト満塁のチャンスで4番・多良のライトへの大きなあたりでさらに2点を返し、4対3とします。

このあとも2アウト満塁のチャンスでしたが、ここは、この回マウンドに上がった宮崎商業の日高有希也がふんばり、同点は許しません。

最終回、1点を追う延岡工業は、先頭打者の佐藤遼翔がヒットで出塁。
チャンスを広げようと積極的に次の塁を狙いますが、キャッチャー水谷の好プレーに阻まれます。

延岡工業の猛追を宮崎商業が振り切り、準決勝進出を決めました。

(宮崎商業 日高有希也選手)
「二連覇というプレッシャーは自分たちはあまり感じていないので、自分たちの野球で頂点まで登りつめたい」

(延岡工業 高田龍太郎主将)
「勝ち負けよりも3年間の思いや、それよりも大事なものがみせられて、保護者にも恩返しができた」