参議院選挙と同日に市議選も行われた那覇市の期日前投票所で、投票用紙の誤交付が5件相次いだ。
那覇市選管によると、参院選のみ投票権を持ち市議選の投票権がない有権者に対し、誤って市議選の投票用紙も交付した可能性のある事案が、今月15日に2件、16日に1件発生。その後再発防止策を取ったとしていたが、18日にも1件発生した。
また19日には、すでに参議院選挙の期日前投票を済ませ、市議選の期日前投票に訪れた有権者1人に対し、誤って再び参院選の投票用紙を交付するミスもあった。
那覇市では20日の参院選と同日に市議選も実施されたが、参院選の公示と市議選の告示のタイミングの違いにより、2つの選挙のうちどちらか一方だけの投票資格を持つ有権者が存在していため、そうした有権者には事務担当者が付き添って誤交付を防ぐ対策が取られるはずだった。
しかしいずれのミスも「想定外の混雑」などが原因で案内誘導が正しく行えず発生してしまった、としている。
那覇市選管は当初、「係の連携について周知徹底するとともに事務従事者を増員し再発防止策に努める」などと説明していたが、誤交付が繰り返されたことから「要員や課題を検証し、他市の事例等も参考にしながら、二度とこのようなことが発生しないよう改善策を検討する」と改めている。