19日、東京電力福島第一原発事故に伴う除染で出たいわゆる「除染土」が、再利用に向けて総理官邸に運びこまれました。



原発事故に伴う除染で出た土などは福島県大熊町と双葉町にまたがる中間貯蔵施設で保管され、2045年までに県外で最終処分することが法律で定められています。

政府は県外最終処分に向けて量を減らそうと、除染土の再利用を進めることにしていて、19日朝に総理官邸の敷地内におよそ2立方メートルの除染土が運び込まれました。官邸の前庭に除染土を高さおよそ60センチ積み、通常の土をかぶせた上に芝生を張るということです。


福島県内での実証事業を除き、除染土が再利用されるのは全国で初めてだということです。