岡山市南区の中学校で、児島湖で獲れたテナガエビを使った給食が振舞われました。長年にわたり水質汚染が問題となっている児島湖の水質環境について理解を深めてもらおうという取り組みです。

「いただきます」
岡山市南区の福南中学校。今日の給食の献立に並んだのは…「児島湖産のテナガエビの唐揚げ」です。


(生徒)
「カリカリしていて、スナック菓子みたいな感じがします」


「少し甘いです。この小さなテナガエビが児島湖の水質に貢献してくれている。それがすごいと思ったので自分も何か児島湖の未来を守るためにできることをしてみたいなと思っています」


児島湖の水質保全について学ぶ生徒たちにさらに理解を深めてほしいと行われました。児島湖では、30年以上年前から水質汚染が問題となっていて、湖の汚れを表す数値は改善傾向にはありますが、環境基準を達成していません。


岡山県では、2018年から汚染の原因となるプランクトンを餌とするテナガエビの増殖を行うなど水質の改善を進めています。


(岡山県環境文化部環境管理課 豊福聡史さん)
「実際に自分たちが食べるもの(テナガエビ)が獲れる児島湖を綺麗にするという思いに繋がってもらえればと思います」

岡山県では、今後もイベントなどでテナガエビを食べてもらい児島湖への関心を深めてほしいとしています。