「トリプルパンチ」で“豚肉離れ”の懸念

なぜ豚肉が高騰しているのか。
農林水産省によると、▼去年の暑さから豚の体力が落ち、繁殖がうまくいかず、▼さらに今年の暑さで肉付きが悪く出荷数が減少し、価格に影響が出ていると言います。
国産豚肉が売りでもあるラーメン店「らーめんHANABI」(神奈川・鎌倉市)にも、値上がりの波がきていました。

らーめんHANABI 店主 伊藤幹記さん
「『ちゃーしゅーごはん』に使っている、うで肉は20%位値上がりしている。なんとかギリギリ頑張れるところまでは頑張って、なるべく値上げはしない感じで」
生産現場では、去年と今年の暑さだけではなく、“あること”も豚肉の価格高騰につながっているといいます。

養豚業を営む株式会社ヒラノ 平野信 代表取締役
「エサ、いわゆる飼料価格というのは高騰、高止まりをしている。弊社ですと3~4年前と比べると、今単価が150%、1.5倍になっている。
去年の暑さと今年の暑さと、それと飼料高騰という3つの要因があってのトリプルパンチになっている」
一般的には豚肉の価格は、夏に上昇し、秋にかけて落ち着いていくとみられています。
しかし、現場では懸念も…

養豚業を営む株式会社ヒラノ 平野信 代表取締役
「価格が上がると、どうしても買いにくいという印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれないので、消費者の皆様の豚肉離れ、これにつながらないかというのは非常に気になっている」