神奈川県松田町の女性がマダニが媒介する感染症「SFTS=重症熱性血小板減少症候群」に県内で感染したことがわかりました。関東地方での感染が確認されるのは初めてです。

神奈川県によりますと、松田町の60代の女性は先月28日に発熱し、今月2日に医療機関に入院し、検査したところ、マダニが媒介する感染症「SFTS=重症熱性血小板減少症候群」に感染していることがわかりました。

女性はすでに退院し、症状も回復に向かっているということです。

県が調査したところ、女性はSFTSに感染したとみられる時期に県外への外出やほかの感染者との接触がなかったため、自宅周辺での畑仕事や草むしりを行った際などに、マダニに噛まれて感染したと判断したということです。

SFTSが関東地方で感染が確認されたのは初めてです。

SFTSは主にマダニが媒介する感染症で、感染すると発熱やせき、おう吐などの症状が出て重症化すると死亡する場合があり、致死率は1割から3割といわれています。

県は、草木がある場所ではマダニに噛まれないよう、長袖、長ズボンを着用することなどを呼びかけています。