子ども達に平和について学んでもらおうと、復興のシンボルとして広島を走り続けた被爆電車653号の特別運行が行われました。
16日、特別に運行したのは、当時の色が再現された広島電鉄の被爆電車・653号です。特別運行は広島電鉄とRCCが2015年から実施しています。
16日午前の部では、広島大学附属小学校の3年生31人が乗車しました。
広島電鉄 藤田睦さん
「我々広島電鉄に対しては、電車を速やかに復旧させるよう指示が出されました」

広島電鉄は、被爆からわずか3日後には、一部区間で運転を再開。653号も爆心地からおよそ3キロで被爆し大破しましたが、4ヶ月後には復旧しました。
車内では、当時の映像も流れ、子どもたちは、車窓から見える現在の風景と見比べていました。
途中訪れた広島電鉄の千田車庫では、別の被爆電車や被爆建物である変電所も見学し、その後、原爆ドームまで巡りました。
広島大学附属小学校3年
「つり革や床の色、雰囲気も違い、上に写真があるのも全然違いました」
広島大学附属小学校3年
「平和のことや電車のことを、どうだったみたいな感じで、家族やおじいちゃんおばあちゃんに伝えたい」
653号の特別運行は19日にも行われる予定です。