裁判所から破産手続きの開始決定を受けた「松浦貯蓄共済協同組合」が、15日、組合員や出資者への説明会を開きました。出席者からは、組合のずさんさに批判の声が相次ぎました。

説明会には、出資金返還を求めている組合員や被害者の会の人など50人が出席しました。

「松浦貯蓄共済協同組合」は、組合員などからの出資をもとに市内の業者に事業資金を貸し付ける業務を行っていましたが、7月4日、裁判所から破産手続きの開始決定を受けました。

説明会では代理人の弁護士が「組合の融資審査が形骸化していた。その結果、貸付金が回収できないケースが相次ぎ、債務超過に陥った」と説明しました。

組合員「理事者の方あまりにも無責任じゃないですか。私たち毎日働きながら、日掛けをしてきたんです。そのお金がパーになったんですよ」
約3000万円を出資した人もいるということで、出席者からは、組合のずさんな運営に怒りの声が相次ぎました。

組合員「何も報告なく、勝手に破産とかなるんですか?」

組合員「ちゃんと監督できていなかった、管理できていなかった、怠慢であったということのですね、自覚が足りない」

被害者の会 勝山 善文 代表「出資したお金がどこに行ったか分からない。理由、原因を説明できないところが大きなダメな点ですね」

被害者の会では、組合を監督する立場にあった松浦市の姿勢も問題視しており、松浦市を相手取っての訴訟も検討しています。