4年前、広島市で知人の男性を殺害し、遺体を切断して捨てたとされる男の裁判。一審で懲役18年の判決を言い渡された男の控訴審が始まりました。

広島市佐伯区皆賀の渡部大地被告(33)は、祖母の家で、祖母の交際相手だった植木秀俊さん(当時70)の顔をコンクリートブロックで複数回殴って殺害。その遺体を切断したほか、海に捨てるなどしたとして、一審の広島地裁で懲役18年の判決を言い渡されていました。

これまでの裁判で、渡部被告は、遺体を遺棄したことは認めていましたが、殺人や死体損壊については否認していました。広島高裁で行われた15日の控訴審初公判で、弁護側は、殺人と死体損壊の罪について、改めて無罪を訴えました。

渡部被告は一審でも、これらを実行したのは、現場にいた身元不明の男であると主張していました。一方、検察側は控訴の棄却を求め、裁判は即日結審しました。判決は、9月2日に言い渡されます。