12日、新聞配達の男性がクマに襲われ、死亡した北海道南部の福島町。今も襲ったクマは見つかっておらず厳戒態勢が続いています。
・菊地正智カメラマン(12日午前 上空からリポート)
「クマが逃げ込んだみられる草地のわきでは、警察官がクマの様子をうかがっています」

福島町で、草やぶの中で亡くなっていた佐藤研樹さん52歳。新聞配達中にクマに襲われました。

・目撃者
「なんか叫ぶ声が聞こえて、玄関のドアを開けたら目の前にクマが人間にかぶさるような形でみえた」
・麻原衣桜記者
「現場には、クマに引きずられたような跡が残っており、向いの草藪にはクマが通った跡が残っています」
佐藤さんは、住宅の前でクマに襲われ、住宅街の中に逃げ込みます。その後、草やぶまで100メートル近くひきずられていました。
・クマの生態に詳しい酪農学園大 佐藤喜和教授
「クマは作物をとって背後のやぶや森の中に持ち帰ってゆっくり食べるという行動もある。人目のつかない場所まで運んで行った可能性はある」
・近くに住む人(13日)
「そこにクマのフンがある」
「(亡くなった佐藤さんと)そこで話したばっかりで、びっくりした」

現場から800メートルほど離れた住宅の庭で見つかったクマのフンです。

現場周辺の地図にまとめてみると、事故当日を含む4日間でこれだけのクマの目撃や痕跡が見つかっていました。