宮崎県は、今月11日に高原町と都城市高崎町で見つかった野生イノシシ2頭について「豚熱」の感染が確認されたと発表しました。

県によりますと、今月11日午前、高原町の野原で衰弱した状態の野生イノシシ1匹を発見。

同じ日の午後には、都城市高崎町の道路わきでも死んだ野生イノシシ1匹が見つかりました。

この2匹のイノシシについて、14日、検査した結果、豚熱の感染が確認されました。

県内での野生イノシシの豚熱感染は今回で5例目と6例目となり、今回の個体が発見された場所は、今月4日と5日に高原町で発見された3例目と4例目の場所からおよそ2キロから3キロの地点だということです。

県は、県内すべての農場で豚熱ワクチンが接種済みであるため、国の指針に基づき、豚の移動・搬出制限は行わないほか、経口ワクチンの追加散布は行わないとしています。

県は養豚農家に対して、野生動物の侵入防止対策や車両消毒などの徹底を呼びかけているほか、豚熱が確認された事例の10キロの範囲内では、捕獲強化のためのわなの追加を計画しています。