岩手県北上市は14日、4日にクマに襲われ高齢女性が死亡した現場近くで、新たにクマ1頭を駆除したと発表しました。

この現場周辺で駆除されたクマは2頭目で、市が個体の確認を進めています。
市によりますと、12日午後6時40分ごろ、北上市和賀町山口でクマの目撃情報を受けて駆け付けた猟友会のメンバーが、田んぼの中にいたクマ1頭を猟銃で駆除したということです。
駆除されたクマは成獣とみられ、現場付近では麦が食べられる被害が確認されていました。

また、11日に駆除された女性を襲った可能性が高いクマについて、専門家による調査の結果、胃の中からはコメが確認されましたが現時点では同一の個体と断定できないということです。
このクマが駆除されて以降、住宅の敷地内に侵入して玄米を食べられる被害は確認されていません。
市は駆除した2頭のクマの個体の確認を進めるとともに、同一の個体と確定するまで注意するよう呼びかけています。

(八重樫浩文 北上市長)
「市民の方には警戒を怠らずに生活し、外に出るときには気を付けていただきたい」

市はクマの駆除後も各地で目撃情報があることから、引き続き、危機対策本部を継続することにしています。