■取材に応じた目撃者 遭遇した凄惨な現場
現場を目撃した男性は、北海道放送の取材に「新聞配達の人が来て、『ああ、来たんだな』と思っていた。そして、砂利の音がして、新聞を入れる音がして、まもなくしたら、叫ぶ声が聞こえて、どうしたんだろうと思った」

「玄関のドアを開けたら、目の前でクマが人間の上に覆いかぶさるような状態が見えて、すぐに声を出して追い払おうとしたが、逃げようともしない。警察に連絡して、それが時間的にどれくらいかわからないが、そのうちにクマが人間を引きずって、藪の方向に逃げていった」と話しています。
警察は、クマを駆除する方針を固め、ハンターとともに男性を襲ったクマを捜索しています。

鳥獣保護管理法の改正で、9月から市街地でも特例で猟銃使用が可能になったことを受け、環境省は8日、具体的な手順などを示した「緊急銃猟(じゅうりょう)ガイドライン」を公表しています。
猟銃使用の条件は、次の4つです。
クマなどの危険鳥獣が…
①住居や道路など人の生活圏に侵入していること
②人への危害を防止する措置が緊急に必要であること
③捕獲などが銃猟以外の方法では困難であること
④銃猟によって人の生命身体に危害が及ぶおそれがないこと
これらの条件すべてを満たす場合に、市街地での発砲が可能になります。

死亡した佐藤さんが見つかった現場は、グループホームの近くの草藪で、歩いて5分ほどの距離には小学校もあり、役場は付近住民へ防災無線などを使って注意を呼びかけています。