先月下旬から続いているトカラ列島近海を震源とする活発な地震活動が気象庁の推計よりも地下の浅いところで起きているため、中規模程度の地震でも地上に強い揺れをもたらしているとみられることがわかりました。
先月21日から続いているトカラ列島近海の地震活動の中で最も規模の大きい地震は、今月2日に鹿児島県十島村の悪石島で震度5弱が観測されたマグニチュード5.6で、震度6弱の揺れを伴った今月3日の地震もマグニチュードは5.5と比較的中規模です。
政府の地震調査委員会は9日、定例の会合を行い、この中で、一部の地震の震源について気象庁に加えて鹿児島大学の観測点のデータも組み合わせて分析し直した結果が示されました。
それによりますと、今月3日の震度6弱の地震などの震源の深さが気象庁の推計ではおよそ10キロから25キロとなっているのに対し、鹿児島大学のデータもあわせて分析すると、およそ5キロから15キロにほぼ集中していることがわかりました。
地震調査委員会 平田直 委員長
「おおかた(深さ)10キロ前後の(地震)活動だと考えています。深い非常に深い地震であれば、それほど大きな揺れにはなりませんけれども、深さが浅いということが強い揺れになったと考えています」
実際の震源の深さが、気象庁の推計よりも浅いため、マグニチュード5クラスの地震でも悪石島の地上に強い揺れをもたらしたと考えられ、気象庁の担当者も「揺れが強いことと、震源が比較的浅いことに関連はあると思われていたが、それがより明確になった」と話しています。
注目の記事
【初密着】110番通報を受ける『大阪府警・通信指令室』 約2割は"迷惑通報"など緊急性なし「何千回も同じ内容でかけてくる」 それでも府民の命を救うため「どんな声にも耳を傾ける」

「謎の光る帯」上空で目撃 明け方に揺れるその正体は…専門家に聞いてみると 鹿児島・姶良市

今シーズン「ノロノロ台風&迷走台風」多発か さらに勢力は去年より増す可能性も 海水温の上昇だけでなく“偏西風”にも理由があった 備えるため「予報円」正しい理解を tbc気象台

富士山噴火 その時、大量の火山灰が降ると…「人の流れ、物の流れが滞ってくる」 専門家が指摘する準備と対策

「3行超えたら威圧感」「その絵文字は怖い」令和7年のSNS作法 あなたはついていける?「インスタは顔にモザイクがカワイイ(*´ー`*)」え??【原田曜平教授も解説】

ラオスで広がる日本人“児童買春ツアー”の闇 授業の合間に呼び出され…性的搾取される少女たち
