スマートフォンの電話がきっかけで、お金をだましとられるといった、特殊詐欺の被害が相次いでいます。広島県内の去年1月から5月の県内の特殊詐欺の被害金額は1億8470万円と大きい金額になっています。一方、ことしは5月までで、8億9815万円。1件あたりの被害金額が大きく、過去最高を更新する見通しだということです。

そんな中、特殊詐欺被害を未然に防ごうと携帯電話会社や警察などが連携した研修会が開かれました。

講習会は、広島消費者協会がソフトバンクや県警と連携し初めて実施したもので、一般応募の30人が参加しました。参加者は配られたスマホで知らない番号から着信があった場合の検索方法を学びました。

県警によりますと、特殊詐欺の被害者は、6,7年前は65歳以上が8割を占めていました。しかし、ことし5月末時点では半減し、年齢層が下がっているといいます。

参加者「凄くわかりやすいですね。祖父母にも教えたいと思って参加したんですけど家族にも教えたいと思いました」

広島消費者協会 向久保 亨 事務局長
「ソフトバンクということで、スマホのプロに実際に機械も持ってきていただいて参加者が実際にオトモポリスを使うとか有意義だった」

県警は、最新の詐欺手口を紹介する防犯アプリ「オトモポリス」の登録を呼びかけています。

改めて、知らない番号から電話がかかってきた、こんな不審メールがきた、などあれば、ぜひ家族で話題にして、お互いに注意していきましょう。