中国の6月の消費者物価指数が去年の同じ月と比べて0.1%上昇し、5か月ぶりにプラスとなりました。

中国国家統計局の発表によりますと、6月の消費者物価指数は去年の同じ月と比べてプラス0.1%となりました。プラスとなるのは5か月ぶりですが、上昇幅はわずかとなっています。

品目別に見ると、食品では、消費量の多い豚肉が去年の同じ月と比べてマイナス8.5%となり、卵類もマイナス7.7%でした。また、供給の過剰が懸念されている自動車などは去年の同じ月と比べてマイナス2.8%となったほか、ガソリンなどの燃料価格も原油価格が下落している影響で10.8%値下がりしました。

一方で、「その他の物品とサービス」がプラス8.1%になりました。

また、6月の工業品卸売物価指数は去年の同じ月と比べてマイナス3.6%となり、2年9か月連続のマイナスとなりました。中国政府は金融緩和などの景気刺激策を相次いで打ち出していますが、長引く不動産不況などの影響で依然として人々の節約志向は強く、デフレへの懸念がくすぶり続けています。