すぐれた技術を発明したとして表彰をうけた東根市の企業がきのう(8日)、東根市役所を表敬訪問し、その技術を市長に説明しました。
いったいどのようなものなのでしょうか。
その技術が使われているのが、この外壁材です。

従来の手法では模様をつける際に避けられなかった外壁表面の歪みを減らすことができる加工技術が発明されました。
ポイントは連結部にあるこの四角形の凹凸群。

この加工により連結部がしなやかになり歪みを減らすことにつながりました。

従来の製品と硬さを比べてみると。
佐藤友美アナウンサー「従来のものは力を加えると、(硬そうな音)元に戻ってしまうんですが、新しいものは力を加えると元に戻らないんです」
この技術が高く評価され今月1日、東根市の金属外装材メーカー「アイジー工業」は「全国発明表彰」を受賞しました。
きのうは「アイジー工業」の森安弘社長と加工技術を発明した荒木和彦さんが東根市役所を表敬訪問し、土田市長に技術を説明しました。
今回の技術は機械への負荷が少なく機械を長く使えるため環境負荷も少ないということです。
アイジー工業株式会社 研究開発部 商品企画チーム主幹 荒木和彦さん「発明というのは世の中沢山出ているかと思いますが、今回非常に目立たない、外壁として施工してしまえば表に出るところではない部分も評価されたのはとても光栄だと思う」

アイジー工業株式会社 森安弘 代表取締役社長 「省エネあるいは地球環境改善、地球温暖化の対策になって東根の夏が少しでも元の快適な夏に戻ってくれればなと思う」

外壁はすでに能登半島地震の被災地で仮設住宅の材料として使われているということで、今後の復興支援などにも期待されているということです。