西日本では、統計史上最も早い梅雨明けから、危険な暑さが続いています。このような高温な状態では、油の取り扱いに注意が必要です。

気温が高い状態続くと、電化製品など、身近なものが高温になりやすくなります。そして、油がしみ込んだ布や紙は、空気中の酸素と反応して発熱しやすい性質があります。しかも、温度が10℃上昇するごとに反応スピードは2~3倍になるといわれています。

NITE(製品評価技術基盤機構)の実験では、マッサージ店などでオイルを使い、タオルにオイルがしみ込んだ状態で、洗濯をして乾燥機にかけると、油分が酸化したところが高温になり、火が出てしまいました。さらに、乾燥後にタオルを重ねた状態で置いておくと、内部に熱が蓄積し、自然発火することがあります。オイルがしみ込んだタオルは洗濯しても、油分が残ることがあります。洗浄する際は、手洗いしてから洗濯機にかけ、天日干しするのが安心です。

一方で、油が主な成分の塗料を布で拭き取ると、60時間後には煙が出てきました。塗料が空気に触れたときに出る熱により、数日かけて自然発火してしまうことがあります。廃棄する際は、水に浸してからにしてください。

今後も高温な状態が続く予想です。思わぬ事故に注意してください。