広島県神石高原町で全国で初めて災害時に町民が大型ドローンを操縦して、物資を輸送することになり、そのデモンストレーションが行われました。

RCC福山放送局 内田博文記者
「重さ30kgの物資を運ぶ大型ドローンが町民パイロットによって離陸しました」

神石高原町が導入した大型ドローンは、最大積載量30kgから40kgまで対応していて、飛行距離は最長16kmです。研修を受けた町民がパイロットを担当します。

背景には、7年前の西日本豪雨の際、町の職員たちが災害対策本部や避難所の運営に追われ、被災状況を把握できなかったことがあります。このため町民を災害時の担い手に育成してきたのです。

8日は、大型ドローンで水など30kgの物資を100㍍離れた位置へ運ぶ様子を公開しました。町によりますと、避難所などで使う発電機を届けることもできるということです。

神石高原町 入江嘉則 町長
「災害が起きた時は、すぐに実働できるという態勢が、ようやく完成したと、本当にうれしく思っています」