夏の甲子園出場まであと3勝と迫った準々決勝。春の県大会を制した第3シード宜野座は24年ぶりの優勝を目指し、KBC高等学院と対戦しました。

試合は、手に汗握る好ゲームとなります。宜野座先発の大城颯斗と、KBC先発の浜元龍馬。互いに失点を許さず、序盤から締まった投手戦が繰り広げられます。

4回。宜野座は、ヒットと2つのフォアボールで1アウト満塁。先制のチャンスを迎え、6番の前田煌星のスクイズ。ここは、KBCのキャプテン花城朗維が好プレーを見せスクイズを防ぎます。浜元も後続を抑え、無失点で切り抜けます。

終盤8回。今度はKBCがノーアウトからヒットを放つと送りバントでランナーを進め一打先制のチャンスを作ります。しかし、ここでギアをあげた宜野座の大城颯斗。連続三振で切り抜け、試合は0対0のまま延長戦に突入します。

ノーアウト2塁1塁からはじまる延長タイブレーク。宜野座は、好投を見せた大城の後を継ぎ、エースの新垣元基がマウンドへ。

▼宜野座高校 新垣元基 投手
「颯斗が9回まで粘って抑えてくれて自分もそのプレーに応える投球がしたいなと思ってマウンドに立ちました」

自慢の速球でバッターを討ち取り、無失点でベンチに戻ります。

するとその裏。2アウトながら満塁のチャンスで、新垣元基。サヨナラのタイムリーヒットを放ちます。

手に汗握る熱戦にピリオドを打ち、劇的なサヨナラ勝ちを果たした宜野座。11年ぶりのベスト4進出です。

▼宜野座高校 新垣元基 投手
「いい場面で自分に回ってきてそこで決められたのは良かったと思います。相手は私立で強いと思うけど、自分たちがやってきたことを出し切るだけなので、みんなで精一杯頑張りたいと思います」

第1シード沖縄尚学は、美来工科と対戦。2点をリードして迎えた最終9回、満塁のピンチ。エースの末吉が踏ん張り、春夏連続の甲子園に一歩前進。

このほか、去年の覇者・興南は継続試合となった今日の試合を制して4強入り。エナジックスポーツも名護を下して準決勝進出シード4校がいずれも勝ち上がっています。