証言と写真が伝える被災から7年目のメッセージ

2018年のあの日…降り続いた雨で堤防は決壊し、町が水に浸かりました。岡山県では95人が死亡。今も3人の行方が分かっていません。岩本さんは、今は矢掛町で暮らしています。7月6日の夜は、真備町箭田の自宅近くの高台にあった長男の家に避難し助かりました。

カメラが趣味という岩本さん。変わり果てた町を目の当たりにし、シャッターを切り続けたといいます。写真で伝わるものがあればと被災から7年を前に今回の展示会へ出品しました。

(岩本光子さん)
「7年って言われたときは、いや~はや7年が経ったんかなと思いました。今後あってはならないですけれども、もし、もしまたこういうことがあった時に避難のきっかけにでもなればいいかなと思っていますけどね」

経験を語り継ごうと開かれた写真展と講演会です。岩本さんも当時を思い起こしながら伝えていました。訪れた人は防災への意識を新たにしていたようでした。

「水がただ来てひいただけのような感じだったんです。私の家のあたりは。でも、もう大変なことになっていて」

「実体験をされている方の意見ってすごく貴重だなということで、私にとっても財産になりました」「伝承が大事だと思いますので、これからも展示とかいろいろな語り部の方がしていただけたらいいなと思います」

「泣いていても一日ですし、笑っていても一日なので、これから笑いながら毎日が送れたらいいなと思っています」

今後、起こりうる災害について考えてもらいたい。証言と写真が伝える被災から7年目のメッセージです。