青森県の県病と青森市民病院の統合新病院の建設に伴い移転する、青森市の屋内グラウンド「サンドーム」についてです。青森市は4日、青い森セントラルパーク東側の県有地を後継施設の整備予定地とする方針を示しました。

青森市は4日、初めて開いた有識者会議で、サンドームの後継となる新しい屋内グラウンドの整備方針を示しました。

それによりますと、整備予定としたのは青い森セントラルパーク東側の県有地です。この場所に、サンドームの後継施設と駐車場を整備することを目指しています。

サンドームの利用者は
「(自宅が)すぐそば。だからあっちまでとなると…。残念だが、しょうがない」

サンドームの利用者は
「いつも学校から部活に通うが、サンドームより少し近くなるので、いいかなと。ちょっとでも近い方がいいので、うれしい」

また、青森市の東奥学園高校はサッカー部と野球部がサンドームを利用していて、部活の顧問は今回の方針を歓迎しました。

東奥学園高校 サッカー部顧問 阿部隼人さん
「使用頻度が高いので、それほど場所が大きく変わらないところにできるのは、非常にありがたい」

今後、有識者会議の議論が必要となるのは、セントラルパーク周辺の渋滞対策です。いまでも通勤時間帯などでは、信号待ちの車で長い列ができています。

また、セントラルパークにはすでに「カクヒログループスーパーアリーナ」があり、有識者会議では今後、新しい施設とのすみ分けを検討していくとしています。

有識者会議 篠原 博 座長
「役割のすみ分け、機能のすみ分けを考えながらやっていくことで、より効率良く、良いものができるんじゃないかと思っている。さまざまな種目を同じ場所でできる複合施設としての考え方もできるのではないかとも思っている」

現在のサンドームは、代替施設が完成し移転したあと解体工事をすることになっていて、跡地には、県立中央病院と青森市民病院の統合新病院が建設される予定です。

サンドームは1992年に開館し、昨年度は17万6950人が利用していました。