広島県内の被爆者団体は「原爆の日」に開かれる「被爆者代表から要望を聞く会」で、政府に核軍縮の努力を求めることを確認しました。

総理や厚生労働大臣が出席する「要望を聞く会」は毎年8月6日の平和記念式典のあとに開かれます。7団体の共通の要望では「去年、日本被団協がノーベル平和賞を受賞した一方、世界は紛争によって核戦争の危機が打開できない」と指摘します。その上で政府に「被爆80年の最優先課題は核兵器禁止条約にオブザーバー参加し、核保有国のリーダーを動かすことだ」と訴えることを3日、申し合わせました。

広島被爆者団体連絡会議 田中聡司事務局長
「あまりにふがいないじゃないか政府は、もう少しやることがあるんじゃないかと。それを8月6日に私は聞こうと思う」

さらに7団体は原爆症認定制度の規制緩和や被爆していない原爆孤児にも援護の対象を広げることなどを要望することにしました。