受賞前、JNNの単独インタビューに応じた王谷さんは…
王谷晶さん
「女性を主役にして何か描こうと思ったら日本でジャンルがどうであれ、ミソジニーが避けられない。リアルに描こうと思ったら。文化とか国を超えて、特に女性の読者とかとは『あるある』が共有できたのかなと思います」
ダガー賞は1955年に創設。世界最高峰の犯罪・ミステリー文学賞とされていて、過去には横山秀夫さんの「64」や東野圭吾さんの「新参者」、伊坂幸太郎さんの「マリアビートル」が最終候補に選ばれていましたが、受賞は日本人初となる快挙です。
ダガー賞翻訳部門 マキシム・ジャクボウスキ審査委員長
「マンガ文化、ヤクザ映画、北野武、そして強いLGBTQの要素を融合させていました。その全体の組み合わせがとても独創的でした」
今年の最終候補には、イギリスで40万部以上の売り上げを誇る柚木麻子さんの小説「BUTTER」も選ばれるなど、日本人女性作家の快進撃が続いています。