富山県内の2025年上半期(1〜6月)の企業倒産は40件、前年同期比17.6%増と増加傾向にあることが、帝国データバンク富山支店のまとめでわかりました。
負債総額は42億5200万円で、前年同期より約6億円減少しました。10億円を超える大型倒産がなかったことが要因です。
このうち業歴10年未満の「新興企業」の倒産が全体の40%を占め、前年同期の17.6%から大幅に増加しました。
業種別では、サービス業が10件と最も多く、次いで建設業が9件、小売業が8件となっています。
倒産の主な原因は「販売不振」が32件と8割を占めました。個人経営の倒産も15件と目立ちます。
帝国データバンクは「物価高や人手不足、賃上げによる人件費高騰など、中小企業を取り巻く環境は厳しさを増している」と分析しています。
また、政府による中小企業向け資金繰り支援の縮小・終了も影響し、今後も倒産件数は増加傾向が続く可能性があるとしています。
