■工事関係者の鉄道を通って、その先に…




翌朝、紅葉に包まれた山々…。この日も天気に恵まれました。2日目は日電歩道をゆき、目的地の十字峡を目指します。ルートの途中、仙人谷ダムの施設内を通り抜けます。



そこにあったのは関係者用の鉄道。2024年度に一般開放される黒部宇奈月キャニオンルートは、この鉄道を利用して黒部ダムまでつながる予定です。


仙人谷ダム施設内 こちらも登山道の一部



吊り橋をわたると、再び黒部の大自然が広がります。



現れたのは「S字峡」。名前の通り、S字にくねるように峡谷が削られています。





吉澤ディレクター:
「あー、橋が見えた!」



ついに目的地に到着。荒々しく切り立った岩肌と色とりどりの紅葉。黒部川の両側から支流が流れ込み、エメラルドグリーンの水流が十字を描きます。






真上からドローンで撮影



黒部川の秘境、十字峡。険しい道を乗り越えた者だけが見られる、絶景です。


吉澤ディレクター(取材後の振り返り):
「景色を見て身体が震えるっていう初めての経験でした。見ることがなかなかできない景色をこの足でルートを踏破してみることができたという喜びは大きかった」




目の前に広がる息を呑む美しい光景…。


ドローンで撮影



吉澤 徹ディレクター(取材後の振り返り):
「富山にはこんな素晴らしい景色があるんだ。先人たちが苦労してルートを切り開いたんだというような。映像を見て少しでも自分の感じた感動を共有することができればと思います」