科学的根拠のない情報にもかかわらず影響が…

井上キャスター:
観光への影響も出ております。関係者の皆さんにとっては死活問題ではないでしょうか。
福岡市にあります、着物レンタル「織(おり)」では、外国人観光客の予約が、7月に入り激減しました。
北海道・美瑛町の観光バス「光交通」でも、外国人観光客の予約が、6月中旬~7月7日がほぼ全てキャンセルになっています。

「中国大使館」の発表でも、和訳すると、「日本への旅行や留学については慎重に計画し、不動産の購入は慎重に選択することをお勧めします」とあります。
この発表も、もしかすると「7月5日に大災難がある」という一気に広まった情報を受けてではないかということで、SNS上にバッと広がりました。
しかし、この発表をしたのは4月14日です。あくまでも「南海トラフなどに関する新たな情報」が日本から発表されたので、中国大使館として発表したもののはずなんです。
しかし、「7月5日の件なんだ」という勘違いが勘違いを呼んで、一気に広まったところがあります。

気象庁も異例の対応を見せています。
「現在の科学的知見では、日時、場所、大きさを特定した正確な地震予知は不可能。“信頼すべきではない”」と会見で発表。英語訳したものが今、YouTube上にアップされています。