青森県の沖合で重さ200キロを超える巨大マグロが釣り上げられた。重さは272キロ。しかも、このマグロ、漁師ではなく、一般の釣り人が一本釣りしたという。

大間のマグロでも知られる青森県。今回、巨大マグロが上げられたのは青森県の日本海側に面する中泊町小泊漁港。10月25日の午後、港についた一隻のプレジャーボートから巨大な海のダイヤ・クロマグロが姿を現した。

重さ272.2キロ、体長2mを超えるこの巨大マグロを釣り上げたのは、小澤和博さん(45)だ。その巨体だけでも驚きだが、さらに驚きなのがこのマグロ、ルアーと竿のみで釣りあげたという。(水産庁には報告済み)

■「牛に引っ張られているような感じ、暴れ牛のようなヒキ」
釣り上げた小澤さんは埼玉県在住の釣り人。この日は11時頃から海に出て、すぐさまルアーにマグロが食いつき、格闘すること1時間かけて、ようやく釣り上げた。
※272キロのマグロをルアーで一本釣りした小澤和博さん
「牛に引っ張られているような、暴れ牛のような感じで。もうどんどん糸が出されちゃうから、出されないよう手でリールも抑えながら、とにかく耐えて。耐えて耐えて。マグロと格闘して1時間経って、泳げなくて酸欠状態になったマグロが弱って浮上してくれた感じでした」

小澤さんによると、釣り上げたのは竜飛崎沖、この時期だけ大きなマグロが現れるという釣り師の中でも有名なポイントがあり、巨大マグロの夢を見て多くの釣り人が集まるという。もともと釣りが趣味の小澤さん。青森には3年ほど釣りに来ていて、今年はマグロをメインで狙っていた。前の週は時化で釣りに出られず、悔しい思いをしたが、この日人生最大の当たりを引き当てた。272キロの巨体を釣り上げた竿は、新調したばかりでこの日初めて使った釣り竿。なんとその一投目でマグロが見事食いついたという。
※小澤さん
「この日は時化の予報で、現地に向かう道中で今日はダメだな、中止だなと思いながら朝着いて。船長と2人で龍飛の山に登って、次の日のためにマグロが跳ねる位置とかポイントを見ようと海を見ていたら、これきょう海に出られるねって。それで出港したら釣れたので、もう偶然と偶然が重なった奇跡みたいな…」