

「はい4回もあっという間に」(被害女性)
電話で暗証番号などを伝えてしまったことで、ネットバンキングの口座を知らないうちに開設されました。被害額は500万円、経営する店の事業資金でした。

「おかけになった電話番号は現在使われておりません」(電話の音声)
「少しの金額やったら腹立たしいと思うけど、あまりに大きいからなんだろうという感じですかね」(被害女性)
福岡県警によりますと、ネットバンキングに関する不審な電話は、先月になって110件確認され、被害額は、2300万円を超えています。

金融機関のセキュリティに不備はないのか。取材を進めると、ある銀行のネットバンキングに被害が集中していたことが分かりました。


手口が巧妙化・複雑化する新たな詐欺被害。今回のケースは、ネットバンキングになじみがない高齢者が、狙われた顕著な例です。

電話でお金の話はしない、暗証番号など重要な個人情報を電話で聞かれた場合は、詐欺だと思ってください。「自分は大丈夫」と思い込まないことが被害を防ぐ最大の手立てです。