「まずここからなんだ、、本当に高校(PL学園時代)を思い出したというか」
Q.お疲れ様でした。こういう感じの野球ってどうですか。
松井稼頭央さん:本当に久しぶりでしたし、自分の中から声を出したり、すごく気持ち良かったですね。
Q.このチーム練習の雰囲気で、想像と違うところと同じところ、どんな感じでしたか。
松井:いい緊張感の中、やっぱりこういう年齢になっても、野球に対する何かひたむきな姿じゃないですけど、そういうのも感じさせてもらいました。本当にメリハリがあるといいますか、しっかりとやらないといけないし、みんなでいい空気感を作ってくれてるので、初日とは思えないぐらい、良い形で入らせていただいたなと思ってます。
Q.このチームにいるイチロー選手はどんなふうに見えました?
松井:まさかこういう形でイチローさんに声をかけていただけると思ってなかったし、今年の春に、イチローさんとお会いしたんですよね。そのときいろいろとお話させていただいて、『いつか一緒にやれたら』っていうお話を言っていただいた矢先だったので、本当に嬉しかったです。ましてやこうしてイチローさんと一緒にプレーができるっていうのを僕も楽しみでしたから、そういう意味では今日近くで一緒にキャッチボールも、オールスター以来久しぶりにできましたし。
Q.オールスター以来?
松井:たぶん長崎(2000年、ビッグNスタジアム)で、イチローさんとキャッチボールをやらせてもらったんですよね。そのときから1球目から“パンッ”て投げてきてたんで、それがまだ今日もなんですよね。すげえなと思って(笑)
Q.改めて、誘われて『出よう』と思った大きな理由ってなんですか?
松井:まずはこうしてイチローさんに声をかけていただいたことが一番大きかったと思います。出るからには、僕もしっかりと準備してこないとダメだと思ってましたし、まだ全然完全ではないんですけど、でも今日までに少しランニングしたり、トレーニングしたり。昔を思い出させてくれるじゃないですけど、準備期間としてすごい充実してたので。毎年見てましたけど、『いつか出られたらな』って思ってたので、その中でこのように声をかけてもらえて嬉しい限りですね。
Q.相手が、女子の高校選抜の選手たち。女子野球っていうものに対してのイメージとか、この試合で何か感じてほしいなと思うことがあるとしたら、どんなことですか。
松井:野球という意味でも、もちろん女子野球も含めて野球界全体で、さらにっていう思いもありますから。その中で戦う、勝負するからには僕も全力でぶつかっていきたいと思いますし、僕の今出せるものを全て準備していきたいなと思います。
Q.イチローさん、一緒にやれてすごい嬉しそうでしたよ。
松井:いやいやもう、イチローさんに見られてるとなると、ピンってなりますからね(笑)
Q.でもまさか整列と声出しから練習が始まると思わなかったんじゃないですか?
松井:思わなかったです。声出しは、練習の風景とか見させていただいたりしてたんですけど、まずここからなんだ、やっぱ基本からなんだなみたいな。本当に高校(PL学園時代)を思い出したというか。