短い梅雨に、長くて厳しい夏。傘専門店は困惑しています。

山口市で90年続く傘の専門店「村上洋傘店」の村上雅子さんは、早い梅雨明けに困惑していました。

村上洋傘店 村上雅子さん
「あともうひと山雨が降ると思って傘を仕入れた。全然だめでした」

本来なら梅雨の末期に、雨傘の売れ行きがピークを迎えます。

今年は梅雨明けが早く、雨傘の売り上げが去年の半分にとどまっています。

レインコートもほとんど売れていません。

一方で梅雨明けと同時に厳しい暑さとなったことから、日傘の需要が急拡大。
日傘ばかり売れていて、仕入れ先も対応が間に合っていない状況だそうです。

村上洋傘店 村上雅子さん
「日傘のシーズンがどんどん伸びている。今では1年でいうと3分の2ぐらいは日傘を使われたり買われたりという感じになっている]

雨傘の在庫が多く残っているそうですが、これから秋の台風シーズンに向けて雨傘の需要が高まるそうです。

まさに、天気に左右される傘専門店。

村上さんは、「雨が降ることでいいことはあるけど、できることなら晴れていてほしい」と話していました。