香港がイギリスから中国に返還され28年。反政府的な活動への取締りが強化される中、香港政府トップは「安全な香港を再建した」と強調しました。
返還から28年となるきょう、式典には政府トップの李家超行政長官らが出席しました。
香港はイギリスから返還された際、言論の自由など高度な自治を認めた「一国二制度」を50年間維持すると約束されましたが、2020年に「香港国家安全維持法」が施行されて以降、反政府的な活動の取締りが強化され、民主派に近いメディアや政治団体が次々と解散するなど言論統制も進んでいます。
一方、李長官はきょうの式典で「安全な香港を再建した」と述べたうえで、「香港が世界に提供できる最大の価値は『安全』と『発展』という確実性だ」と、治安改善と経済成長を成果として強調しました。
中国外務省 毛寧 報道官
「香港の住民が法に基づいて享有する(生まれながらに持っている)権利と自由は、より十分に保障されるようになりました」
中国外務省の毛寧報道官は1日の会見で、「香港国家安全維持法」が批判されていることについて、「欧米の政治家や反中組織は客観的事実を無視して、悪意を持って一国二制度を中傷し、香港の法制度を誹謗した」と反論。
香港のGDPが9四半期連続で成長を続けていることなどの例を示し、「香港は高い水準の安全保障に支えられて、質の高い発展を遂げている」と強調しました。
注目の記事
年末の大掃除に「終活」の視点を! 実家の片付け、業者に委託すると…費用は平均100万円! 溜めこまないコツは「日ごろから…」

コメダ珈琲を訪れた80代男性「100万円を持って来ている」ベテラン店員が感じた“違和感” 特殊詐欺被害を防いだ「いつもの会話」

「役員は下を向いて黙っているだけ」笹子トンネル事故で亡くなった姉 中日本高速道路の姿勢に妹が感じた“諦め” 【天井板崩落事故の遺族の訴え 前編・中編・後編の前編】

お年玉の由来って何?お金じゃなくて「餅だった」説&「大人同士のやり取りだった」説 歴史学から見ると

「カビた部分だけ捨てる」は誤解 中には“最強クラスの発がん性”を持つ毒も…加熱しても消えない『カビ毒』の正体

「私の長女は事件で亡くなりました。はっきり言うと、殺されました」20年前に殺人事件で長女(28)を失った父親が訴える「命」の意味【前編】









