広島高速交通は1日、運営する新交通システム「アストラムライン」の列車が停車駅を誤って通過したと公表しました。

広島高速交通によりますと、30日午前6時ごろ、広域公園前駅発・本通り行きの上り列車が、広島市安佐南区のアストラムライン「大塚駅」を停車することなく通過しました。

通過に気が付いた運転士が、大塚駅から約1.6キロ先の次の停車駅である「伴中央駅」に停車し、運行管理担当者に報告。指示を受けて大塚駅に列車を戻したということです。

この列車には、それぞれ伴中央駅で2人、大塚駅で2人が乗車し、広島高速交通はこの影響で後続3本の列車に遅れが発生し、約700人に影響があったとしています。

列車の運転をしていた50代の男性運転士は乗務員歴約30年で、乗車前の点呼では健康状態に問題はなかったということです。聞き取りに対して運転士は「うっかりして不注意だった」と話しているということで、広島高速交通は、運転士の意識が漫然として停車を失念したことが原因としています。

アストラムラインの停車駅通過は2022年にも城北駅で発生したということで、広島高速交通は「全乗務員に対して基本動作の徹底についてあらためて指導を行い、再発防止に努めたい」としています。