国が生活保護の支給額を引き下げたことは違法だとした最高裁判所の判決を受け、原告らが厚生労働省を訪れ、引き下げられた分の追加支給に加え、早急な謝罪を求めました。
最高裁は今月27日、厚労省が2013年からの3年間で、デフレによる物価下落などを踏まえて生活保護の支給額を最大10%引き下げたことについて、違法だとする判決を言い渡しました。
この判決を受け、裁判の原告ら20人以上が30日、厚労省を訪れ、引き下げられた生活保護の追加支給に加え、早急な謝罪を求めました。
原告
「謝罪から始まらなければ何も始まらないと思っています」
厚労省の担当者は「判決内容を精査して対応していきたい」などと述べるに留まりました。
原告団によりますと、生活保護費の引き下げから10年以上が経ち、一時1000人を超えた原告のうち2割を超える232人がすでに死亡しているということです。
原告団の弁護士は「判決を真摯に受け止めて謝罪すべき」、「社会保障全体の歴史に残る判決だと思うが、厚労省にはその自覚が全くない」などと話していました。
注目の記事
富士山噴火 その時、大量の火山灰が降ると…「人の流れ、物の流れが滞ってくる」 専門家が指摘する準備と対策

「市道の陥没 実は3年前に見つかっていた腐食」対応していなかったのか?取材に対し市の担当者は…市内では約10年で1035か所の空洞 日本の道路は大丈夫!? 仙台

「壊滅的な気温上昇」それでも進まぬ再生可能エネルギー... あくまで“民間事業”かそれとも“支援”か 問われる国の再エネへの本気度【サンデーモーニング】

「3行超えたら威圧感」「その絵文字は怖い」令和7年のSNS作法 あなたはついていける?「インスタは顔にモザイクがカワイイ(*´ー`*)」え??【原田曜平教授も解説】

ラオスで広がる日本人“児童買春ツアー”の闇 授業の合間に呼び出され…性的搾取される少女たち

「すごく運転がうまくて憧れた」中学時代からの夢、バス運転手へ 19歳デビューは県内初 地域の足支える若き担い手に期待 富山
