霧島連山の新燃岳は、7年ぶりの噴火から29日で1週間が経ち、30日も噴火は継続しています。
新燃岳は今、どんな状態なのでしょうか?
JNNの取材ヘリから火山の専門家に解説してもらいました。
(JNN 岡田祐介記者)
「午前11時前の新燃岳の上空です。火口の様子をのぞいています。火口のふちのあたりから細く灰色の噴煙が立ち上っているのが見えます。そのほか、火口内の至るところから白い噴煙、そして、灰色の噴煙も上がっているのが見えます」
新燃岳では27日に観測された噴火が継続していて、気象台によりますと、30日午前3時半には噴煙が800メートルの高さまで上がったということです。
火山地質学が専門の鹿児島大学・井村隆介准教授は、現在の状況について・・・
(鹿児島大学・火山地質学 井村隆介准教授)
「今、ヘリの中でもかなり強いにおいを感じていますけど、火山ガスの量は多いと思います。火山ガスは明らかに地下から上がってきたものですから、そういうものの変化に注目していかないといけないんじゃないかと思います」
新燃岳では、火山性地震が多い状態が続いていて、今月24日の845回をピークに、30日も午後4時までに162回観測。地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動も5回観測されています。
(鹿児島大学・火山地質学 井村隆介准教授)
「新燃岳は過去の噴火の例から、水蒸気噴火が起こってからマグマ噴火に移行するというようなことを繰り返してきています。マグマ噴火に移行してもおかしくない状況にあることは知っておいてほしい」
気象台は、火口からおおむね3キロの範囲で大きな噴石などに警戒を、また、爆発による空振で窓ガラスが割れるなどの被害が出るおそれもあるとして、注意を呼びかけています。
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