岡山市では路線バスの再編が進んでいます。公設民営で4月から走らせている「支線」の収支率が12%ほどで推移していることがわかりました。
持続可能な交通網をつくるための協議会で報告されました。

岡山市を走る路線バスは、中心部と周辺部の拠点を結ぶ「幹線」と、周辺部の拠点と生活圏を結ぶ比較的利用者の少ない「支線」に分け、再編が進んでいます。
支線の第1弾として4月に運行が始まったのが妹尾・北長瀬線です。今月(6月)下旬までの利用状況は1便あたりの利用者が約3人、収支率は12%ほどで推移しているということです。
支線では、運行経費の最大65%を市が支援していて、収支率35%が事業者の赤字が発生しない最低ラインになっています。
(北長瀬ー妹尾線の運行を担う八晃運輸 成石敏昭社長)
「早く収支率を35%まで上げていくということが1番。これからは、いち事業者の話ではない。業界としてどう生き残っていくのか」
岡山市はPR動画などで周知、利用促進を図りたい考えです。

一方、八晃運輸は岡山市中心部で走らせている循環バス「めぐりん」を9月1日から2路線を休止すると明らかにしました。慢性的な運転手不足のなか、「支線」の運行に注力するためとしています。