アメリカ・トランプ政権によるアメリカ生まれの子どもに国籍を与える「出生地主義」制度の廃止をめぐり、連邦最高裁は地裁が出した一時差し止め命令について審理のやり直しを命じました。

アメリカ トランプ大統領
「(連邦最高裁の)決定によって、私たちは訴訟に勝つことができるでしょう。出生地主義制度の下で数十万人が我が国に流入しているのです」

トランプ大統領は27日、緊急の記者会見を開き、連邦最高裁の判断を歓迎するとの考えを示しました。「出生地主義」の廃止は、トランプ大統領が1月に大統領令で命じましたが、「憲法違反だ」として、各地で差し止めを求める訴えが起こされました。

その後、3つの連邦地裁から大統領令の一時差し止め命令が出され、効力が停止されていましたが、今回、連邦最高裁は地裁が全米を対象にした差し止め命令を出すことは権限を越えていると判断。審理のやり直しを命じました。