山形空港にクマが居座っている問題で、きょうもまだクマの捕獲には至っていません。空港は、安全確認を行ったうえで通常通りの運航が行われています。

東根市の山形空港ではきのう午前、滑走路で体長1.2メートルほどのクマ1頭が目撃されました。

クマがその後も敷地内に居座ったため滑走路が閉鎖され、きのうは10便が欠航となりました。

滑走路付近にはきのう猟友会が箱ワナを3つ設置し、捕獲を試みています。

山口颯太 記者「午後1時30分を過ぎたところです。現在もクマの姿は見当たらず空港の敷地内に設置された3つのワナにもかかっていないということです」

クマは、きょう午前4時半ごろに滑走路を歩いているのが確認されましたが、
その後は行方がわからなくなっています。

山形空港事務所はきょう、安全確認をおこないながら飛行機を通常運航する対応をとり、今のところ遅れなどは出ていません。

利用者「東京から来ました。朝の番組で空港に熊があって聞いた瞬間にえ山形って聞いてびっくりしまして、今どこにいるのかがちょっと気になりますよね。またちょっと出てきて飛行機止まったりしないかなって心配です」

利用者「東根には果物が飛行場の周りいっぱいあるんで、それで熊が出たのかなと思いました。予定通り家族旅行を楽しんでこようと思います」

山形空港事務所は、今後も通常運航を続けるとしていますが、クマが飛行機の離陸や着陸に影響を与える場所で確認された場合は、滑走路を閉鎖する場合があるとしています。

また、東根市はこのクマについて、おととい空港近くで目撃情報があったクマと同じ個体とみているということです。

東根市は、クマを刺激しないことを優先し、ワナをなるべく動かさず、静かに待つとしていて、空港敷地内にはエサになるようなものはないため、いずれワナに入るとみているということです。