アメリカのトランプ大統領がイランへの攻撃について、広島と長崎への原爆投下を引き合いに「戦争を終結させた」と述べたことで、被爆者らが抗議しました。

広島県被団協 佐久間邦彦 理事長
「広島から、絶対に許せない、被爆者としても許せない」
広島県被団協 山田寿美子さん
「怒りに震えました。本当に何という言葉なんだろう」

原爆ドーム前には、県被団協や県原水協などのメンバーが集まりました。

トランプ大統領はイランの核施設への攻撃について、広島と長崎への原爆投下を引き合いに「本質的に同じで、アメリカの攻撃が戦争を終結させた」と述べ、攻撃を正当化しました。

メンバーは「原爆の恐ろしさを分かっておらず、被爆者の思いを踏みにじる発言。到底、許すことはできず、撤回を求める」と抗議しました。また日本政府に対しても「アメリカに及び腰。毅然とした態度で抗議すべき」と訴えました。

広島県被団協 佐久間邦彦 理事長
「広島の原爆に対する考え方がトランプ大統領の頭にない。武力で武力に対抗することでは平和は訪れない」

メンバーは、発言の撤回と謝罪を求める抗議文をアメリカ大使館などに送りました。