南米ペルーの最高峰、ワスカラン山で遭難した長野県在住の女性クライマーが、日本時間の27日未明、麓の病院に収容されました。
意識は晴明だということです。

救助されたのは、長野県在住のクライマー、寺田紗規(さき)さん35歳です。

寺田さんは、山梨県北杜市に住む医師でクライマーの稲田千秋さん40歳とともに、6月上旬にペルーに入国した後、ペルーの最高峰となる標高6768メートルのワスカラン山に登りましたが、日本時間の24日の午後3時半ごろ、山頂直下の6600メートル付近で、稲田さんが低体温症とみられる体調不良により動けなくなり、救助を求めていました。

稲田さんが所属するウィルダネスメディカルアソシエイツジャパンが設置した遭難対策本部によりますと、稲田さんは、26日の午前8時ごろに、合流した救助隊により現場で死亡と判断され、寺田さんの救助活動が行われていました。

寺田さんは、途中から自力での歩行が困難になり、救助隊により避難小屋まで運ばれた後、27日の午前4時半ごろにヘリコプターで麓の病院に収容されたということです。

遭難対策本部では、稲田さんの遺体の収容に向け現地との調整を続けています。