長野県上松町で26日、シカの食害対策のため山林に入っていた森林組合の職員の男性2人がクマに襲われ、けがをしました。

午前10時ごろ、上松町才児(さいちご)の山林で、木曽南部森林組合に所属する技能職員の32歳と64歳の男性2人がクマに襲われました。

現場にいた人は:「真正面からすごい速さで迫ってくる感じ。声も出なかった、本当に怖かった」

32歳の男性が頭をひっかかれ、クマを蹴って男性を助けようとした64歳の男性が右足をかまれ、いずれも軽いけがだということです。

きょう(26日)は、10人ほどでシカの食害対策の薬剤を散布するため山に入っていましたが、雨が降ってきたため下山中でした。

現場にいた人は:「10メートルくらい上をクマが通過した。30代の男性がクマを追い払うために声を出したら一度通り過ぎたが、Uターンして戻ってきて襲われた」

クマは1頭で成獣だったということです。

その後、クマは逃げて見当たらず、警察や町では付近の住民などに注意を呼びかけています。