今年3月、岡山県南部で発生した山林火災について、復旧に向けた森林の調査結果などを伝える岡山県と岡山市合同の住民説明会が開かれました。

住民説明会には、火が燃え広がった飽浦・宮浦など4つの地域から約20人が集まりました。今年3月23日に岡山県南部で発生した山林火災は、焼損面積486ヘクタールと、記録が残る1965年以降、県内で最も大きな被害となりました。

会では、森林の荒廃により山中の渓流1か所で下流の民家に土砂が流れるおそれがあるとして、治山ダム設置に向けた事業を進めていることなどが説明されました。

(住民)
「どういう災害が起こる可能性があるのか、早急にハザードマップを書き換えていただきたい」

このほか住民からは飛び火で電気柵が壊れるなど、田畑に被害を受けた農家にも目を向けてほしいといった意見も出ました。

(住民)
「補助金が出るんだったら早く補助金を出してほしいです。猪がウロウロしているんで、自分で電柵を買ってまた敷かないといけないんですよね。それのちょうど瀬戸際にあって」

県と市では、今後より多くの住民を対象に説明会を実施し、地権者の理解を得た上で、森林の復旧事業を進めて行きたいとしています。