「はだしのゲン」で知られる漫画家、中沢啓治さんのアニメ-ション作品の上映会が7月、広島市の映像文化ライブラリーで開かれます。

上映会はNPO法人と映像文化ライブラリーが毎年開いていて、ことしで8回目です。

原爆や戦後の復興をテーマにした広島ゆかりのアニメーションを広く知ってもらおうと企画されました。

ことしは「はだしのゲン」の作者、中沢啓治さん原作の「黒い雨にうたれて」と「クロがいた夏」を上映します。

「クロがいた夏」は子猫の「クロ」と幼いきょうだいの被爆体験を描いた作品です。

原爆への憎しみを描いた「黒い雨にうたれて」は、中沢さんの“原点”ともいえる作品で、広島市出身の歌手、西城秀樹さんも声優をつとめています。

NPO法人「広島アニメーションシティ」安東善博 理事長
「平和を願う作品がいつまでも全国の人たちに見続けられるとともに、『見たよ』というのが全国に広がり、各地の平和運動につながっていけばいいと思っています」

「黒い雨にうたれて」は7月25日、「クロがいた夏」は7月26日に広島市映像文化ライブラリーで上映されます。上映時間は両日とも午前10時半・午後2時・午後6時の3回で、25歳以下は無料となっています。