若手芸妓の確保などを目的に3年前、株式会社化した長崎検番に去年12月に入社した新人芸妓が、およそ半年の稽古期間を経て25日、お披露目されました。長崎検番の芸妓衆はこれで13人になりました。

長崎検番の新人芸妓「弥生(やよい)」さん。アメリカ生まれ、熊本育ちの20代です。その芸名の由来は。

(弥生さん)「3月生まれなので弥生と名前をそのまま付けました。(3月は)門出の季節でもあるので、そういう意味合いも込めて新しい門出ということで弥生という名前をつけました。」

弥生さんは長崎検番の社員として雇用され、当面の間、検番の支援を受けながら独り立ちを目指します。芸妓を志したきっかけは2年前の長崎くんちでした。

(弥生さん)

「丸山町のおくんちの際に(姉さんの)後ろをついて歩かせていただいてその時に見た長崎の景色が本当にきれいでその時に私も検番に絶対に入ろうと決めました。」

弥生さんはことしの長崎くんち踊町のひとつ新橋町の「阿蘭陀万歳」に検番の一員として参加することになっています。お披露目のあとは各料亭へ挨拶まわりに向かいました。

(弥生さん)

「みなさまへの感謝を決して忘れることなく毎日誠実に一つひとつに向き合っていくそういう芸妓になりたいです。」

弥生さんは25日夜、長崎市内の料亭で初めてのお座敷に臨みます。