与那国島の診療所に務める医師の後任が見つからず、来年度以降、島内に常勤する医師がいなくなるおそれがあります。

県は25日の県議会で「無医地区」とならないよう支援を検討する考えを答弁しました。

与那国島唯一の診療所を巡っては、2人の医師のうち1人が今月退職、もう1人も来年度以降は後任が見つかっておらず、運営を担う地域医療振興協会が、今年度末の満期後は契約を更新しない意向を町側に伝えています。

この日から代表質問が始まった県議会では、この問題について沖縄自民党の呉屋議員が「地元住民の生活のため何としても継続配置を講じなければならない」と質しました。

▼県保健医療介護部・糸数公部長
「県としては令和8年4月以降、与那国町が無医地区とならないよう、他市町村の医師確保の状況の情報提供を行うとともに、与那国町と連携しどのような支援が可能か検討していく」

この問題では、防衛省が陸上自衛隊与那国駐屯地の医官を活用することも視野に入れ支援を検討しています。